ロタウイルス胃腸炎は、乳幼児に多く起こるウイルス性の胃腸炎です。
ロタウイルス胃腸炎の多くは突然のおう吐に続き、白っぽい水のような下痢を起こします。発熱を伴うこともあり、回復には1週問ほどかかります。また、時に脱水・腎不全・脳炎・脳症などを合併することもあり、症状が重く脱水が強い場合には入院が必要となることもあります。
ロタウイルス胃腸炎の発症は主に乳幼児を中心に、5歳までにほとんどの子どもが感染するといわれています。初めてロタウイルス感染の時(初感染)の場合が最も重症化しやすく、2回目、3回目と再感染を繰り返す毎に症状は軽症化していきます。従って、生ワクチンであるロタウイルスワクチンを複数回接種することで、腸管免疫が獲得され、発病を防ぎ、重症化も防げるようになります。ロタウイルスワクチンは、2種類ありますが、臨床的な予防効果はほぼ同等です。ロリタックス(2回接種)・ロタテック(3回接種)どちらでもお選びいただけます。
2020年10月よりロタウイルスワクチンは定期接種となっています。