◆乳児アトピー性皮膚炎
乳児期から湿疹がひどく、食物アレルギーの関与が疑われる場合
◆即時型反応
離乳食などの食品により、口唇周囲から顔面・全身の発赤、蕁麻疹が出現。さらに進むと咳き込み、声がれ、喘鳴などの呼吸器症状や嘔吐、ぐったりしてくるなどのアナフィラキシー症状を起こしてくる場合
最近、経皮感作といって、皮膚の湿疹のひどい部位から環境に存在するアレルゲン(卵・牛乳・小麦など)が身体に入り、感作が成立するといわれています。従って、乳児湿疹がある場合は、保湿剤・ステロイドなどで湿疹をしっかりコントロールしながら離乳食を進めていくことが大切です。
◆消化管アレルギー
最近、卵黄などによる消化管アレルギーが増えています。
卵黄などの原因食物を食べると、3~4時間後に頻回に嘔吐します。
即時型反応と違って、特異的IgE抗体検査では診断がつきません。
ALSTというリンパ球幼若化試験を行いますが、当院では、専門病院と連携しこの検査を実施し、診断の参考としています。