乳児のRSウイルス感染の予防には、妊娠28~36週の妊婦を対象としたRSウイルスワクチン(アボリスボ)がありますが、乳児を対象としたワクチンはありません。
現在、RSウイルスの予防には、乳児の場合は、シナジスという抗体薬(RSウイルスに対する抗体を注射製剤にしたもの)があり、保険適応されていますが、在胎35週以下の早産児、先天性心疾患、ダウン症候群などの基礎疾患のある乳児しか認められていません。しかも月に1回筋肉注射を約8か月間投与する必要があります。
今回、新たなRSウイルス抗体薬のベイフォータスが、2024年5月から認可されました。ベイフォータスは1回の注射で、約5か月間の感染予防効果があります。